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社会人の学び直しは企業の資産に?「キャリアマネジメント」のススメ!



 キャリアマネジメントという言葉を聞いて、内容まで理解されている方は少ないと思います。日本においては、義務教育である小学校、中学校を経て、高等(専門)学校や大学(大学院)を卒業し、就職をしているキャリア(経歴)を各自持たれていると思います。


「キャリアマネジメント」ってそもそも何だろう?


 キャリアマネジメントとは、自分自身の経歴(キャリア)を振り返り、自身に合う形で主体的・効率的に構築(マネジメント)していくことですが、人それぞれ、今まで生活してきた場所の違い、学校などでの学びの違い、職場や就労年数の違いなど、誰一人として同じキャリアマネジメントは存在しない 『オンリーワン』なものとなります。

 キャリアマネジメントについて、多くの書籍や教材が有りますが、就職前の学生さんのキャリアマネジメント関連の本や教材は多くあるものの、社会人向けはなかなか見つかりません。

 そんな中、経済産業省が、2030年、2050年の産業構造の転換を見据えた、今後の人材政策について検討するため、2022年5月に、『未来人財ビジョン』を公表したのですが、社会人向けのキャリアマネジメントや学び直しが企業の資産に繋がるヒントが多くありましたのでご紹介します。



『未来人財ビジョン』の概要


 主な日本の現状とこれからの状況は、以下の通りです。


【1.世界競争力ランキング】 1991年位の1位から、2021年は31位に。

【2.GAFAMとの時価総額比較】 東証一部上場企業の時価総額が、2020年にGAFAM※に

抜かれる。

※GAFAM グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル、マイクロソフトの5社

【3.日本の生産年齢人口の推移】 2020年の約7,400万人から2050年には約5,300万人と

約2/3に減少する。

【4.外国人労働者の労働需要に対する供給数】 2030年には日本の至る所で63万人不足する予測。 【5.企業の人材投資】 外国より低く、年を追うごとに企業が人に投資する割合が低くなっている。


経済産業省「未来人材ビジョン」より引用
企業の人材投資(OJT以外)国際比較(GDP比)

【6.従業員エンゲージメント※】 左が地域別で右側は東アジアの国別ですが、ともに最低水準。


経済産業省「未来人材ビジョン」より引用
従業員エンゲージメントの国際比較

※「個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係」といった意味


 世界競争力ランキングは31位に落ち、GAFAM5社に東証一部上場企業の時価総額が抜かれ、2050年には日本の生産年齢人口が2/3に減り、給料の安い日本は外国人労働者に選ばれなくなります。加えて、企業の人材投資も外国より低く、年を追うごとに企業が人に投資する割合が低下していて、従業員エンゲージメントについても世界全体でみても最低水準となり、これだけを見ると日本の未来は『お先真っ暗』な状況です。

 しかしながら、【企業の人材投資】と【従業員エンゲージメント】については、個別の企業で高めていくこと出来るものです。


 日本企業に求められることは、従業員のキャリアアップにより、従業員の能力が向上し、その能力向上が企業の成長に役立つという、道筋を描くことです。これは、時間やコストがかかることですが、従業員の成長なくして、企業の成長はありません。

 

 当法人では、キャリアマネジメントや学び直しが企業の資産に繋がる人材投資の方法について、その業界や従業員に適した内容で提供することが可能です。企業の人材育成に関わる方におかれましては、ご気軽にご相談ください。

(一般社団法人 Be-Team コンサルタント)

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